魚群探知機を利用する

マイクロスコープ

魚群探知機を世界で初めて実用化したのは、どこの国の企業か知っていますか。なんと日本の企業が1948年(昭和23年)に実用化していたのです。それまでベテラン漁師の勘と経験に頼っていたのが、魚群探知機の登場により、科学的で近代的な漁業へと発展を遂げることになりました。魚群探知機の基本的な仕組みは、まず船底から水中に超音波を発射します。超音波が進んでゆく途中で、魚群や海底などに当たると反射します。その反射波が返ってくるまでの時間で深度を、反射波の強弱で魚群の密度や海底の底質を判断することができます。これらを映像化したものが魚群探知機です。現在では、漁業だけでなく、バスフィッシングやシーカヤックなどのレジャー向けや、災害地での海底調査などにも魚群探知機が用いられ、技術と用途が拡大しています。

これからの魚群探知機はどのように進化していくのでしょうか。高度情報化社会の例にもれず、GPSによる位置情報や気象データとの連携機能、インターネットへの接続や、他の漁船・陸上との通信技術が進んでいます。データを保存する機能とあわせて、データの蓄積と分析、情報共有と連携が進むことで、魚群探知機のデータ処理・分析に関する技術開発の加速化につながるでしょう。それから、今の時代の流れといえば、スマホアプリへの進出です。スマホ画面で使える、持ち運びも可能な、ワイヤレスの魚群探知機が発売されています。探知できる深度・距離は控えめなものの、グラフィックもわかりやすく、GPSとの連携機能もあります。フェイスブックやツィッターで魚影データを共有することも可能です。これは、釣りの楽しみ方を大きくあ変える可能性があります。このように、魚群探知機は大がかりな漁業だけでなく、個人のレジャーでも手軽に使われる、便利な道具にもなりつつあります。